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花瑠璃

   
カテゴリー「妖怪」の記事一覧

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後神

後神
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よく後神(後ろ髪)を引かれます。
臆病者なので。
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紅葉狩

紅葉狩
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紅葉狩りに行った先で美人に出会ったら、
それは鬼だったそうです。

皆様も紅葉狩りに行く時はご注意を!

般若

般若
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能の面などで有名な「はんにゃ」です。
鬼と女性を足したようなお面ですね。

石燕氏の文章には、『源氏物語』の六条の御息所が出てきます。
高貴な身分の方なのですが、源氏の君を愛するあまり生き魂になって、
夕顔や葵の上をとり殺し、本人が亡くなった後も
女三宮を出家させたり、紫の上を一度死にかけさせたり、
とまぁ女の執念の固まりといった感じです。
上村松園の『焰』という絵にも般若のような顔で描かれています。
妖艶でいて怖い、そんな絵です。

ですが、私には源氏の君の鬼(後ろ暗い?)の部分を
六条の御息所が背負っている感じがします。

彼に恋い慕われた夕顔は体が弱いのに外に連れ出されて亡くなったし、
彼と不仲だった葵の上は産後の肥立ちが悪くて亡くなっています。
彼に全く愛されなかった女三宮が出家したのは、柏木との間に
不義の子供ができたせいですし、紫の上は彼が女三宮を北の方に
してしまったことによって、心弱りをして病気になったのです。

そんなことのために般若にされてしまったが彼女が可哀想だと思います。

『源氏物語』は男性社会に翻弄されながらも、
賢名に生きる様々な女性の姿を読むと良い本です。

姑獲鳥

姑獲鳥
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送り火も終わって、夏も終わりに向かっています。
私がこの時期に描きたくなる妖怪といえば「うぶめ」です。
京極夏彦先生の著書『姑獲鳥の夏』と出会ったのが、
ちょうど夏の終わりでした。

「姑獲鳥」は「産女」とも書き、
お産で亡くなった女性の無念の概念だと言われています。
厳密には、「姑獲鳥」は赤ちゃんを攫う中国製の妖怪で、
「産女」は赤ちゃんを預ける日本製の妖怪です。
全く違う性質の持ち主なのに混同されるところには
何か意味があるのか、不思議な部分です。

資料には、「地獄」や「血だまり」といった酷い単語がちらほら。
お産の苦痛の内に亡くなられたのだから、そんな酷いイメージにせずに、
お産で亡くなった子供を拾い上げて救っているところ
ってことにしてあげれば良いのにと思ってしまいます。
だから、イラストは「鬼子母神」のような構図で描きました。

コウノトリが赤ちゃんを運んでくるなんて伝承もありますが、
女性と赤ちゃんの間には鳥を連想させる何かがあるのかもしれません。

猫また

猫また
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私的解釈の妖怪イラストを久々に描きました。
今回は「ねこまた」です。
歳を経た猫は尻尾が二股に分かれるとのことからこの名前。

山に現れて人を襲ったり、
芸達者で女性に化けて人を騙して生気を吸ったり、
三味線(昔の三味線の素材は雌猫)を弾いている姿で現れて、
同族を哀れむ歌を歌ったり、と様々な伝承があるようです。

その他にも猫は死との伝承が多い気がします。
猫が死体の上をまたぐとその人が黄泉帰るだとか、
猫を殺すと7代まで祟られるだとか。。。
あの気まぐれな感じと独特の身のこなしに
魔性を感じるのかなぁ。。。

ちなみに、稀に二足歩行する猫が現代にもいますが、
昔の人が見たら「あれは猫まただ。」と言ったに違いないと思います。

反魂香

反魂香
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「はんごんこう」は死んだ者の姿を見る事ができるお香のこと。
中国の漢武帝は李夫人を亡くした悲しみ故に、
道士に聞かされたお香をたき、その煙の中に夫人の姿を見た。
というお話。

亡き人を想い、逢いたいと思ってしまうのは、
今も昔も変わることのない人の心なんだなぁと思います。

さてさて、一週間に渡って妖怪の絵を描いてきたのですが、大満足です。
可愛くて綺麗なものを描きたかったのです。
仕事には自分の好きな方向性よりクライアントの意思を
尊重することがあたりまえなので、自分の趣向は封印して作業しています。
それ自体はデザイナーとして当然なので、文句はないのですが、
無性に自分の好きなものを描きたくなるんです。

玉藻前

玉藻前
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「たまものまえ」
言わずと知れた九尾の狐の妖怪です。
絶世の美女だったのだとか。
傾国の美女といわれるものですね。。。

中国の『封神演義』に出てくる妲妃もこれにあたるのだとか。
日本の天皇を誑かして、病に伏せさせたのだとか。
色々な説があるようです。

どう考えても、こじつけですね。
身分の低い女性が天皇の寵愛を受けることが気に食わなくて、
時の権力者が病に伏した天皇の病原にこじつけて、
その座から引きずりおろしたという感じでしょうか。

国が傾いていくことを皇帝や天皇のせいにではなく、
近くにいた美女のせいにすることで、
「玉藻前」という妖怪が生まれたのだと思います。
だから絶世の美女なんでしょうね。

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